無題

あたしはまだまだ子供なんだ。
まだまだ、本当は5歳ぐらいで、そこから体だけが成長してるだけ。

本当は、誰かにいつも手をつないでいてほしい。
優しく笑いかけて欲しい。
何も怖くないよって言って欲しい。
どんなあなたでも大好きよって言ってほしい。
ずっと傍にいるよ、一人じゃないよって言って欲しい。

あたしは自分で決めて行動するのが怖い。
ずっと、ずっと、
優しさに包まれていたいと願ってしまう。

大人になるにつれて。
一人ぼっちになっていく。
物理的にも精神的にも。
どんなに近くに居る人とも心が通わなくなったり。
どんどん、どんどん、離れていく気がしてしまう。

生きていくのが怖いと思う。
これからもっときっと生きていくのは辛くなる。
そう思うと、もう疲れたよ。

あたしがただ望むものは。
小さなお庭で、家族でピクニックをしたり、犬と戯れたり、何も怖いものはない、平穏な空間だけ。
何も怖いものも、不安なものもそこにはない。

本当に望むのは。
怖くないこと。
それだけ。む